絶望している、深刻な状態の方に申し上げるつもりはありません。
ただ、絶望というものの、一面について書きたいと思います。
絶望というのは、自分の力を出し尽くした、やれることは
すべてやったけど、出口がない、自分の力ではどうすることもできない
という状況かと思います。
一切自分の力を出せない、自分の力に頼れない、という時だと思います。
この時は、あることに気付く一つの機会でもあると思います。
自力の放棄、何もしない、出来ない、無為の状況に追い込まれるわけですが、
一切何もしなくても、何もできなくても、
生きている、今こうして在るという事実に
気付くことができる機会でもあると思います。
自分の力以前に働いている大きな力、支えてくれている力に
はっきりと気付くことができると思います。
自分の力で生きているという思いがあると、このことは
なかなか気づけない、気付きにくいことだと思います。
「自分以前に働いている力」と表現しましたが、
この力が、本当の自分、自分の本当の姿だと思います。