供養について 1


人が亡くなった後、七日ごとに関所のような所を通り七日が七回目の

四十九日に成仏する、仏様になると言われています。これは仏教が

生まれたインドでそのように考えられておりまして、仏教がインド・中国

日本と伝わった折にそうした供養の仕方も伝わりました。中国ではお

父さん、お母さんを大切にする儒教の影響を受けまして百か日、一周忌

三回忌が加わります。日本に来ましてご先祖様を大事にするそうした

風土の影響からそれ以降の七回忌、十三回忌、三十三回忌、五十回忌、

百回忌など随分丁寧な供養が行われるようになったと言われています。

こうした年忌法要、お彼岸、お盆などは昔の方々がそれなりの考え、想

いがあって定めたものですから大切にして頂きたいと思います。ですが

全て行わなければならないということでもありません。

故人、ご先祖様に対してこちら側が「ありがとうございます」という

感謝の気持ち、ご冥福を、やすらかにという気持ちをしっかり持つことが

一番大切なことです。

そこをおさえて頂けましたら、形、形式的なことにはそれ程捉われない

で頂けたらと思います。