不思議なお話1
あるご家庭で一周忌のお勤めをしたとき不思議なお話を
聞かせてもらいました。
お亡くなりになったのはご主人さんで、施主はその奥さんでした。
ちょうど四十九日が済んだころ、奥さんの携帯電話にご主人さんの
携帯電話の番号で電話がかかってきたそうです。
もちろんお話しすることはできなかったのですが、着信記録を
写真にとったものを大切にされていまして、私も見せていただきました。
もう四十九日を過ぎたころということで、ご主人さんの携帯電話は解約
されていたそうです。また別の人が使っているかと思い、確認したところ
まだ誰も使っていなかったそうです。
こうしたことは、機械の故障、不具合、トラブル、偶然・・・と片付けられる
ことと思いますが、こうしたご法事の折に不思議なお話を沢山聞かせて
もらっている私にとりましては、単なる偶然ではなく、亡くなった方が、
ご家族のことを心配している、気がかりでいる、そうした気持ちが
一つの形となって現れたことではないかと思っています。
もう一つ携帯に纏わる話があります。
四十九日までの祭壇に、故人のもう電池のない携帯電話を置いておかれた
そうです。
在るとき、家族のひとが自宅の電話で話していると、祭壇のほうから
携帯のなっている音が聞こえてきたそうです。
電話中だしと思ってそのままにしておいたそうですが、
あまりにしつこいので、電話を置いて見に行ったところ
祭壇のろうそくの火が布に燃え移り、燃え始めていたそうです。
鳴るはずのない携帯が鳴って、事なきを得たそうです。
亡くなった方々、ご先祖様は、必ず見守って下さっていると思います。
日々、故人、ご先祖様には手を合わせ、ありがとうの感謝のきもち、
またご報告など心の中で沢山お話していただければと思います。
姿は見えませんが、心の中で、今までと同じ繋がりを大事にして
頂きたいと思います。